僕はVAD装着期間中に「心臓移植を受けたらどのような日常になるのだろうか」と、数えきれないほどのパターンを妄想していました。
例えば
- 手術から目覚めない
- 酷くせん妄に苦しむ
- 拒絶反応を繰り返す
- 何事もなかったかのように回復する
- ガラリと性格が変わる
具体的なことろでは
- ドライブラインの傷跡はどれくらい目立つのだろうか
- 湯船に浸かるのはいつなるのだろうか
- 通院は自家用車じゃなきゃ厳しいかな
とか・・・
妄想の中には色々なものが出てきます、それらを通じて「僕にとっての現時点の最悪」を見つけたような気がします。「最悪より最悪の状況はない」と気付けたとき、僕のモヤモヤしていた気持ちが大分楽になりました。
「妄想の心臓移植手術直後」と「現実」のギャップは?
その答えは動画を見ていただけたら感じることができると思いますよ。
免疫抑制剤 下痢ピーの罠
移植後に飲み始める免疫抑制剤(セルセプト)で下痢症状が起きることもあると聞いていましたが、妄想の通りの結果になりました。その頃には病室内のトイレに歩いて行けるようになっていましたが、やはり下痢ピーは普通に辛かったです。
どれくらいの下痢ピーになるかというと、内視鏡検査前に飲むニフレックの効果がずっと発揮されているような状態です。僕の場合は3日?くらい続きました。
ニフレックって何ぞや?という方のために、過去の動画を載せておきますね。
ドライブラインが入っていた痕跡
ドライブラインは穴あけポンチのような器具でお腹をくり貫き、取り除いたようです。
「グチャっとなっているかな」と覚悟していただけに、ブラックホールのような傷跡に少し拍子抜けしました。
良い意味で妄想とのギャップを感じましたね。動画の後編では、この血餅が徐々に剥がれていく様子もお伝えしようと思います。
予定していたタスクを淡々と実行
そのタスクの一つに退院時の自宅受け入れ準備があります。移植手術の1年ほど前から複数業者から見積もりをとってハウスクリーニングの依頼先と内容を決めていました。
移植を受けて真っ先に手配したのがハウスクリーニングです。エアコンは当然のこととして、それ以外も全てやっていただきました。
移植者を受け入れるにあたり、家族が対応しなければならなかったこと、僕自身が対応すべきことなどを含めて綴っていきたいと思います。
では。